BIG-HUG

アクセスカウンタ

zoom RSS 【おっさんの言い分】 2016/8月編

<<   作成日時 : 2016/08/01 13:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 覚悟の差が生んだダブルスコア】

 東京都民でなくても、日本国民の大多数は東京都知事選の行方に深い関心をもって見つめていただろう。


“おっちゃん”も東京都民ではないが深い関心をもって結果を待っていた。
 
 鳥取県で知事選があるからといって「誰が知事になるのだろう」と固唾をのんで見守る事はないので、明らかに一地方自治体の首長を選ぶのとは異なる重要性からだろう。

 東京は日本の顔であり、地方自治体の中では唯一地方交付税による国の援助を不要とする、法人税高額納税の超優良企業みたいなもので、2020年のオリンピック開催地でもある事から、そこの首長の言動は日本政府にも国民にも多大な影響を及ぼすからこそ、政府与党も野党も冷戦時代の米ソの代理戦争そのもののような選挙戦に毎回なっている。

 知事選の実態は、真っ先に立候補の意思を示した自民党・国会議員で元防衛大臣・小池百合子と、自公与党が党を挙げて推薦・応援した元岩手県知事・元総務相増田寛也と、民進、 共産、社民、生活の野党4党推薦のジャーナリスト鳥越俊太郎との、3名による戦いだった。

 7月31日投開票の東京都知事選の結果は、投票締め切り後開票率4%の段階で、小池百合子の当確が報じられ、最終結果は以下の通りだった。

 当選 小池百合子 2,912,628票

 落選 増田寛也  1,793,453票

 落選 鳥越俊太郎 1,346,103票

 投票率は59.73%(男58.19%、女61.22%)で、前回2011年の46.14%(男46.46%、女45.83%)を大きく上回って、当日の有権者数11,083,306人(男5,431,190人、女5,652,116人)、投票者数は6,620,407 人(男3,160,220人、女3,460,187人)だったが、 2位以下をぶっちぎっての当選だった。小池百合子は全投票数の44.49%を獲得した。

 結果を左右したのは、退路を断って都知事選に賭けた小池百合子の覚悟の程で、己を推薦し応援してくれる体制の結論を待って出馬した男二人にはそれが欠けていたように思う

 “おっちゃん”は小池百合子と言う政治家に特別の思い入れも無いし、彼女が26年間の国会議員としてのキャリアの中でどのような善政に寄与したかはパッと思い出せない。

 クールビスという耐暑ファッションの啓蒙と、就任2ヶ月で辞任した女性初の防衛大臣(2007年7月、防衛大臣久間章生の辞任後の後任の防衛大臣に起用された。8月24日、訪問先のインド・ニューデリーで、同行した記者団にしイージス艦機密情報漏洩事件に言及。「防衛省内で誰も責任を取っていない。私は責任を取りたい」と述べた上で、3日後に行われる内閣改造で自身の再任を固辞し、防衛大臣を離任する意向を表明した)だった事ぐらいだが、26年間やくざの世界より恐ろしい政界を生き抜いてきた理由が、報道から見えた今回の都知事選の選挙活動スタイルからなんとなくわかった。

 小池百合子は、真意は兎も角「防衛省内で誰も責任を取っていない。私は責任を取りたい」と言って、女性初の防衛大臣と注目を浴びている真っ最中に、その椅子を「自分が責任を取る」という大義名分のもとで自ら捨てた。

 真意は兎も角(何遍も言うようだが・・・)、権力にしがみ付いて惨めなほど悪あがきをしたあとで、渋々辞任する大臣はごまんと見てきているが、男らしさ(最近は、“男前”と称するらしいが)で小池百合子に軍配が上がる。

 この“男前”が都知事選でも、如何なく発揮された結果が絶対勢力の与党推薦立候補者も、野党連合代表のような立候補者も蹴散らしてしまった

 自公連立与党の推薦を受け、組織力による集票では3人の中で断トツの優位性は自他共に認めるところだった増田寛也は、小池百合子に100万票以上の差を付けられて敗れた
 
 岩手県知事や総務相の経験から、優秀な行政官を謳い文句に選挙戦を戦ったが、そもそも岩手県知事になれたのも、総務相の地位に付けたのも自民党の力が有っての事なので、東京都知事に当選したとしても政府・与党の意向に反した都政は望めないだろうと思い、その事を都民はどう判断するのかと思っていたが、都知事にならなくても増田寛也の限界を露呈する失策が選挙運動中に起きてしまった

 選挙戦終盤に開かれた与党、都議連による増田寛也の応援集会で、元東京都知事石原慎太郎が小池百合子を「厚化粧の年増女」と言った映像が流れ、一気に有権者(特に女性票)の意識に変化が起きたようだ。

 マスコミはこの映像と共に、同席していたが石原慎太郎のこの発言について制するでもなかった増田寛也にも直撃取材をしていたが、増田寛也は「聞こえていなかったが、私も結構厚化粧です」等という寒いジョークで躱そうとして、尚更事態を悪化させた。

 増田寛也自身が石原慎太郎にも無抵抗だし、重大なセクハラ発言であるという認識も無いという事を自らTVに晒してしまった事になった。

 石原慎太郎という政治家が、天皇陛下万歳でアジア諸国を見下して(未だに、第三国人とか、支那とか言ってる骨董品的老人)、男尊女卑の思想家であることは世間の知るところではあるが、「厚化粧の年増女」という表現は、もしこれが企業内ならば完全にセクハラ事案であるが、この老人の不適切な発言を制したり、訂正させる力のある人間が増田寛也は元よりその関係者に誰一人いない事を露呈してしまった出来事だった。

 セクハラにも無神経で、老政治家に頭の上がらない人間が東京都の首長として相応しいかのかな?と選挙結果が気にはなっていた。

 それで、街頭演説では「女性が活躍する社会を・・・」なんて怒鳴っているのだから殆どコントの世界だ。

 もう一人の有力候補者と云われていた鳥越俊太郎に関しては、TV出演での発言や街頭演説での内容から、ジャーナリストとしてTVでコメンテータをしていた時の人気を過大自己評価しているように思えてならなかったが、あるTV番組で「話し合い、説得で都議会の協力を得るというが、自信はあるか?」との質問に、「私は、インタビュアーとしてゴルバチョフとも対談している。人の話を聞いて相手の懐に入って話し合う事に慣れている」というような趣旨の回答をしていたのを聞いて、ああ、この人には都知事は無理だろうなと思った。

 鳥越俊太郎がゴルバチョフと対談できたのは鳥越俊太郎の力ではない。TV局の力だ。
 
 鳥越俊太郎がゴルバチョフと対談して都知事が務まるなら、アラン・ドロンに口説かれて、マーガレット・サッチャーやゴルバチョフとの対談は元より、来日した若かりし頃のエリザベス女王との15分間の立ち話をしてしまった黒柳徹子はとっくに総理大臣だぜ。

 結果は、ダブルスコアでの敗戦となった。東京都民を見直したよ

  
   ― − − − − − − ― − − −
 
    【おっちゃんの言い分

 でも、小池百合子に一票を投じた2,912,628人の責任はこれからかも知れない

 自民党に反旗を翻して、東京都知事になった小池百合子には早速、自民党本部に逆らったら次の都議選では当選の覚束ない都議会自民党議員達子供じみた嫌がらせが始まって、恒例の新知事初登頂時の出迎えも無く、都議会議長も欠席、都議会副議長はメディアからの新知事との写真撮影を拒否するといった実に幼稚な「いじめ」活動を開始した。

 これだもの、子供達の「いじめ問題」なんか、永久になくならないよな。

 しかし、小池百合子東京都知事にとっての本当の大仕事は、ガキの集団のような都議会連の相手ではなく、辞任した都議会議長で都議のドンと云われた内田茂(どうせ内田茂のお気に入りが跡目を継ぐ仕組みなのだが)が右向け右と云えば全員で右を向かねばならない様な伏魔殿的(というより、代官―越後屋システムというべきか)利権構造へのメス入れと、巨額に膨れ上がった2016東京オリンピックの運営費用の再精査だろう。

 特に、2016東京オリンピックの運営費用は当初の7000億円が2兆とも3兆円とも言われていて、実は誰もそれほど深刻に捉えていないという現実の中で、小池百合子がどこまで血税を守れるかという、困難な課題への挑戦となろう。

 当初の7000億円が2兆とも3兆円とも言われている事についてはTVのワイドショーなどでも繰り返し取り上げられているが、その取り上げられ方と追及方法には「実は、誰も本気で心配していないじゃないの?」と思えるような対応だ。

 「2兆とも3兆とも云われていますが・・・」と軽く言っているが、2兆と3兆じゃ1兆円も違うんだぜ。「どこどこの高級駅弁は2000円とも3000円とも言われていますが」って話と同じ感覚で扱われているように聞こえが、1兆円あればどれだけ福祉や教育が充実するか分かっているのだろうか。

 怖いのは、2兆とも3兆円とも言われているという話を繰り返すと、人間は無意識に3兆円は掛りそうだな」と思うようになり、3兆円でも仕方がないさ・・・という心理になるという事だ。(そこが、ある種のグループの狙いなのかもしれないが

 司会者の「なぜ7000億円が2兆とも3兆円とも言われるような額になるのでしょうか?」というお決まりの質問に、どこのTV番組の有識者、専門家と称する人間達は必ず「東北の復興計画、原発事故やなんやらで、資材、人件費が上がってしまったので」とお決まりの説明をしているが、おかしくないか?

 確かに資材も人件費も上がってはいるだろう。しかし、7000億が3兆円って事は4倍強の高騰だ

 もし資材が2倍に高騰しているとしても(そんな事はないが。鉄鋼材などダブついている)、人件費が5,6倍になっている勘定になる

 東日本大震災以降、建設業界の人件費が5,6倍になっているのなら、それ以前の鉄筋工、鳶、溶接工、建築作業者の日給が3万円(相当大目にみて)だったとしたら、今は日給15万〜18万円って事になり20日働いて300万〜360万円で年収4000万円だ。

 日本中の鉄筋工、鳶、溶接工、建築作業者はポルシェで現場に通勤していても不思議じゃないぜ。

 月額200万円の報酬を得ている東京五輪組織委員会会長の森喜朗「オリンピックの運営費用精査を公約に掲げる小池都知事と上手く連携できるか?」というメディアの問いかけに「それは小池さん次第。これまでの経緯を勉強して欲しい」と不快感一杯の顔で答えていた

 普通の常識ある感覚からすれば、国民、都民の血税を使う計画の費用精査について問われれば「従来も充分無駄のないよう心掛けてきたが、更なる精査には協力を惜しまない」という姿勢があってしかるべきだが、戦闘態勢フルモードの顔だった。

 経済の世界では株であろうとパチンコであろうと誰かが損をすれば誰かが得をして、損と得を合計するとゼロになるのがアインシュタインの相対性原理と同じくらいの揺るぎない真理だ。

 オリンピック運営費用を膨らませれば膨らませる程国民の血税は浪費されるが濡れ手で粟の利益を得る者がいる

 其の者達にとって、小池百合子は敵であり何としても阻止せねばならない対象となる。

 オリンピックに群がるハイエナのような利権グループから血税を守れるか否かは小池百合子の力に係わっているのではなく、その背後にある都民の意識と行動に係わっているのだ

 
   ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★


 面白いな、役に立つなと思われ)たら、是非、応援のクリックをお願いします



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【おっさんの言い分】 2016/8月編 BIG-HUG/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる