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zoom RSS 【おっちゃんの言い分】 2017年/5月編

<<   作成日時 : 2017/05/01 08:53   >>

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     一番危機的な日本が、一番のんびり!!」

 四月の中旬から、トランプ大統領率いるアメリカと北朝鮮との間でチキンレースが始まって、日本のTVも連日米朝間の武力衝突の可能性、両国の軍事力比較、戦争状態になった場合の日本国内の被害の分析、ミサイル攻撃時の避難方法に至るまで、連日専門家を並べて報道している。

 4月29日朝には、北朝鮮が平安南道北倉(プクチャン)付近からミサイル1発を発射 したとの報道を受け、午前6時7分から全線で一時運転を見合わせ、出勤時の乗客約1万3000人 が影響を受ける事態までおきた。

 トランプ大統領は、原子力空母カール・ビンソンを日本海に配置させ、「ICBMの発射や、核実験の兆候があれば、先制攻撃も辞さない」と、不退転の本気さを強調すれば、北朝鮮も「いつでも受けて立って、在日米軍基地も、アメリカ本土、ワシントンを一撃で消滅させる用意がある」と、ICBM,核爆弾の実験を止める気など更々ない事を声高にアピールし続けるといった、どちらもリーダーの面子を掛けて一歩も引かない軍事圧力とそれにたいする更なる挑発で、極東が朝鮮戦争以降最大の戦争の危機に直面している。

 そもそも、38度線を挟んで韓国との間で64年間休戦状態にある北朝鮮が、金一族の独裁政治体制を否定し民主国家への転換を迫る日米間などを仮想敵国と見做し、体制の固持の為には核保有国となりアメリカ本土をも核攻撃できる軍事国家になる事が、唯一の「生き残り策」とする国是として、核拡散防止条約も含むあらゆる国連決議、国際的取り決めを無視して、ひたすら核兵器とICBMの開発に邁進してきた結果、ついに、ワシントンまで届くICBMとその弾頭に装着できる小型核弾頭開発成功の一歩手前まで来てしまった事が、トランプ大統領をして「核開発とICBM実験の阻止」を本気で決心させた。

 勿論、核拡散防止条約を無視して核保有国になってしまった国は既にあるし、持っているのかいないのか明白にしていない国もあるが、どの国も他国との紛争があっても「お前の国を、核兵器で地獄に落としてやる」などと威嚇する国はない。

 しかしながら北朝鮮の金 正恩は、自分に反抗的だと見做せば兄であろうと叔父であろうと抹殺するし、会議中の姿勢が悪いと言う理由だけで政府高官を銃殺するという、並外れた残虐性と絶対的権力を持った疑心暗鬼の塊のようなリーダーで、21世紀のヒットラーに成り兼ねない人物が小型核弾頭とICBMという玩具を手にした時の危険性は、他の核保有国と比べようがないほど世界の恐怖に成り得る。

 そもそも、第二次世界大戦後に38度線で2分された朝鮮半島の半分、北朝鮮を中国とロシア(旧ソ連邦)が陰になり日向になり支援してきたのは、それぞれ自国の国益、即ち自国に隣接する北朝鮮が民主化し、自由資本主義化する事を阻止するためであり、北朝鮮の独裁者金日正、金正日、金正恩の3代は、体制維持の為には中国とロシアを巧みに天秤に掛けながら、世界の批判の楯として両国の庇護を受けてあらゆる国連制裁にもめげず、核開発とICBMの完成間際まで(本当は、完成しているかも知れないが・・・)漕ぎ着けてしまった。

 日本の国内では先月からどこのTV局も、北朝鮮問題の詳しいとされる国際政治家、米朝日韓の軍事に詳しいとされる専門家、アメリカの政治に詳しいとされる専門家が入り乱れて微に入り細に入り、「米朝戦争起こりせば」みたいな解説を、あたかも何年も北朝鮮国内に潜入捜査してきたような口調で語っている。

 そして、全ての方々の結論は、戦争を回避する外交努力を尽くす事で事態を収拾する事が必須という、どなたでも思う希望的観測を述べている。

 南シナ海の環礁を勝手にコンクリートで島にしちまって軍事基地化している中国も、クリミア半島で一方な武力侵攻でのロシア併合を正当化しているロシアも、優等生的な「外交努力による解決」を表明しているのが滑稽だが、それもこれも自国ファーストがなせる事だから当然といえば当然で、しかも一応常識的には当たり前の理想論だから批判には値しない。

 では、我々日本人はどう捉えているかといえば、現在の朝鮮半島の緊張は米国と北朝鮮のチキンレースと捉えていて、在日米軍基地のある日本はそのとばっちりを受けて、北朝鮮から敵対国と見做されていて、米朝の軍事衝突が起きた場合に、在日米軍基地への攻撃即ち日本本土へのミサイル攻撃が懸念されるので、何とか北朝鮮が更なる核実験とICBM開発を中止するような、米国、中国、ロシアの外交努力に期待し、戦争だけは絶対に避けるべきというロジックだ。

 でも、本当に朝鮮半島の緊張は米国と北朝鮮のチキンレースで、在日米軍基地のある日本はそのとばっちりを受けて、攻撃の対象として威嚇、挑発されているのだろうか?

 米朝が何らかの外交的決着を付けられて米朝戦争の危機が去ったら、日本は「一件落着!」と胸をなでおろして、景気回復、円安、株高に専念すればよい事になるのだろうか

  
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   【おっちゃんの言い分】 

 いつもの“おっちゃん”の独断と偏見による分析だが、日本も韓国も北朝鮮の脅威を読み違えていて、更に米朝両国の軍事力の比較や、米国の先制攻撃が現実には無理である理由などでも、本当にこの人達は米軍の戦争に対する考えや、戦争そのものの実態を理解して解説してるのだろうか?と首を傾げてしまう点が多すぎる。
 
 “おっちゃん”は、アメリカは北朝鮮が核実験とICBM開発を強行すれば、先制攻撃も辞さない覚悟を固めたと見ている。しかも、金正恩の性格からは、決して核実験とICBM開発を止めないだろうから、米朝衝突の確率は相当高いと思っている
 
 金正恩が核実験とICBM開発を止めない理由は、アメリカ本土まで届くICBMに核爆弾を搭載して、いつでも発射できる体制にしない限り、いつか自分達金一族はアメリカ主導で、イラクのサダム・フセインやリビアのカダフィーのような末路を辿らされると信じているからだ。
 
 アメリカ本土まで届く核弾頭ICBMさえ手に入れれば、アメリカだけでなく、中国だろうとロシアだろうと、誰が何を言おうが従う必要もなく、核保有国である事をアメリカに認めさせ(アメリカが認めれば、その他の国はしぶしぶでも認めるはずだから)、経済制裁を解かせ、あわよくば米朝国交を・・・という、最強で唯一の体制生き残り手段と信じているのだから、絶対に現路線を中断する事はありえない
 
 しかしながら、自国の論理が通らなければ「いつでも核弾頭ICBMで、お前の国を一瞬で灰燼にする」と軽々しく威嚇、挑発する国に、悪魔の兵器を持たせる訳にはいかないと真剣に考えているのは、今の処アメリカだけのようだ。
 
 度重なる国連決議による様々な経済制裁にも係わらず、北朝鮮が今日の様な危険な国になれたのは、中国やロシアの「自分達の都合」による決議軽視の制裁不履行もあるが、アメリカの歴代大統領の(カーター、ブッシュ、クリントン。オバマに至っては最悪・・・)人の良さ丸出しの対北朝鮮対応が最大の原因だろう。
 
 やらずぶったくりの北朝鮮に何遍も裏切られながら、それでもオバマのように「外交的忍耐」なんていう訳の分からないスローガンで、国連決議もコケにされてもアメリカがのんびりしていたのは、北朝鮮がアメリカ本土まで届くような致命的武器(核弾頭ICBM)をもっていなかったからなのだ
 
 例え、在日米軍基地が射程圏内に入るミサイルが実戦配備されていても、それは所詮アメリカ本土の遥か彼方の、他国の領土に対する危機であり、ミサイル攻撃の兆候事前察知で在日米兵の被害も最小に抑えられるとなれば、北朝鮮と一戦を構える程の危機ではなかったのだ。
 
 しかしながら、大陸間弾道弾(ICBM)に核爆弾を搭載可能となり、ワシントンさえ射程圏内となれば、アメリカの喉元に短刀を突き付けられた事になり、北朝鮮が今後いかなる国際的暴挙に出ようが、アメリカの核の威力で暴挙を抑え込む事は不可能になる。
 
 北朝鮮からワシントンに向け発射された、複数の核弾頭ICBMを全て空中で迎撃・破壊する事は、先ず不可能だろう。

 ミサイル迎撃システムというのは、言うなれば「飛んでくる鉄砲の弾を、鉄砲の弾で撃ち落とす」という理屈で、迎え撃つ鉄砲の弾の中に「飛んでくる弾を認識、追跡する赤外線レーダー追尾機能」があるから必ず撃ち落とせるような話になっているが、100発100中で落とせるほどの理想的環境で、ミサイルが飛んでくるとは限らない。また複数の弾頭を全て撃墜する事が不可能に近い事は、アメリカが一番良く知っているはずだ
 
 ICBMが複数の離れた目標に発射されると、尚更全数撃墜が困難になってくる。「ワシントンを一撃」等と言っていても、NYかLAかシカゴかシアトルかペンタゴンか、人里離れた原発か、実際に発射されなければ分からないし、アメリカと云えども全都市にミサイル防衛システムを完備している訳でもないので、発射ボタンを押されてしまったら、甚大な被害を覚悟しなければならない
 
 赤外線レーダーを駆使したミサイル迎撃システムも、所詮電子機器技術の精度に運命を託す訳で、現代の軍用機でも敵機の空対空ミサイルの追尾から逃れる為の、「目くらまし装置」が常識の時代に、「目くらまし装置」搭載のICBMが無いとは言えないし、レーダーから完全に消えてしまう「ステルスICBM」(多分、この名称は“おっちゃん”が名付け親かも・・・)を北朝鮮が開発しているかも知れない。
 
 いままでの日本も韓国も、いかに北朝鮮が威嚇的言動を繰り返しても、それほど深刻に捉えていなかったのは、いざとなれば北朝鮮を一瞬にして地球上から消滅させてしまうほどの、圧倒的で一方的な核戦力をもつアメリカがついているという、所謂「アメリカの核の傘」の下にいたからだ。
 
 これは、如何に北朝鮮が韓国・ソウルを火に包もうが、在日米軍基地を攻撃しようが、北朝鮮の兵器が届かないアメリカ大陸から報復の核弾頭ミサイルが確実に北朝鮮を消滅させてしまえる事が、北朝鮮に無謀な軍事力行使をさせないという「アメリカの核の傘」だったのだ(過去形になる恐れが現実になってきた)。
 
 北朝鮮の指導者も国民も、戦前の日本のように敵国(アメリカ)の軍事力、工業力を全く情報として把握しておらず、只々権力者を崇め奉り根拠のない無敵軍隊を信じているところがそっくりで、アメリカの対日石油禁輸で追い詰められて、真珠湾への先制攻撃に奔った旧日本軍の1940年12月の状況と余りにも似ている
 
 日本人の多くは、最終的にアメリカが北朝鮮を先制攻撃する事など無いだろうと思っているだろう
 
 勿論、戦争が起こらないにこした事はないので、それは誰で望む理想形だけれど、結局丸く収まるだろうと言う根拠が、専門家と称する方々の話を聞いていても「ちょっと、ずれてね?」と突っ込みたくなる。

 かなりの確率で戦争の可能性を予測しているのは、コリア・レポート編集長の辺 真一氏と、ベトナム戦争当時から長年米第七艦隊艦載機に携わってきて、アメリカという国の戦争に対するスタンスを見てきた“おっちゃん”だけかもしれない。
 
 専門家をずらりと並べて、DTPを駆使したフリップで分析合戦をしている。
 
 大まかに纏めれば、直ぐには(或いは、この先もずーっと)米朝間の衝突が無いであろう理由として、

 @ 米朝間が衝突をした途端、ソウルは火の海になってしまうので、アメリカは先制攻撃が出来ない。(38度線からソウルまでの距離はわずか40キロ)

 A 1994年、米朝核交渉決裂で北朝鮮への軍事攻撃を検討した結果は、「戦争が勃発すれば、開戦90日間で▲5万2千人の米軍が被害を受ける▲韓国軍は49万人の死者を出す▲戦争費用は610億ドルを超える。最終的に戦費は1千億ドルを越える」というシミュレーションだった事からも、戦争は現実的でない。

 B 20万いると云われる在韓米国人の避難の動きがなく、米大使館も避難勧告を出していないことから
当面の衝突はない。

 C 約4万人(うち短期滞在者、1万数千人)の在韓法人の、日本政府の避難勧告も渡航制限もないことから、当面の衝突はない。

 D イラク戦争の前例から北朝鮮と戦うには、原子力空母が少なくとも3隻位の艦隊戦力を日本海に展開するだろから、カール・ビンソン一隻の配置は、単なる軍事圧力ではないか?

 E 北朝鮮の軍備施設は、全て蜘蛛の巣のように張り巡らせて地下壕に隠れているので、米軍も攻撃が難しい。

 F 北朝鮮も韓国も元は同じ朝鮮民族。双方に血族・親族がいる同朋同士が本気で戦う訳がない

 人間というものは、誰でも物事の未来を推測する時に、無意識に希望する形態になる事を想像したくなるもので、希望的観測に沿う様なロジックを後押しし、そこに平和ボケ的要素が加わると、益々楽観的になるものだ。
 
 確かに、アメリカは10年間のベトナム戦争で政治的敗北を、イラク戦争、アフガン戦争でも当初の目的を果たせずに来た事から、米国内には常に国外における軍事活動に批判的世論が一定の割合を占めているが、他国の為に米軍を派兵する事の是非を、プラカードを持ってデモっているのも、自国に対する直接の脅威がなく、いざとなれば自国の核弾頭ミサイルで、地球上のどこの国にでも核兵器の威力を見せつけられると言う驕りと絶対的安全の自信があるからだ。
 
 それが、どこかの国の異常な指導者が、その被害妄想的狂気から自国の西から東までのどの都市にでも核ミサイルを撃ち込み兼ねなくなってしまうと思ったら、日本海軍に真珠湾を攻撃された翌日のように北朝鮮への先制攻撃賛成に一気に傾くだろう
 
 米軍は、ベトナム戦争からジャングル戦の、イラク戦争で熱砂の戦いの、アフガン戦争で山岳地帯での戦いの難しさを学び取って、その教訓を新たな兵器に反映させているはずである。
 
 北朝鮮が、米軍からの攻撃を始まると確信すれば、核弾頭を搭載できるかどうかは兎も角、通常爆弾や化学・生物兵器(サリン等の毒ガスや細菌やウイルス、あるいはそれらが作り出す毒素)を搭載したミサイルを日本の主要都市や在日米軍基地に向けて間違いなく発射するだろうし、その内のいくらかは間違いなく目標に着弾してしまうだろう。
 
 特に、原発に向けられれば迎撃システムも配置されていないし、津波で電力がダウンしただけで原子炉がメルトダウンする原発は、甚大な被害を日本中にもたらすだろう。 
 
 また韓国の場合は、ミサイル等使わなくても、38度線ギリギリにずらりと並べた170mmカノン砲と240mmロケット砲での一斉射撃で、1時間に数万発の砲弾が飛んでくるだろうと云われていて、これを防ぐ術はない。
 
 ミサイルなど必要としない北朝鮮の戦略に対して、中国、ロシアの猛反対の中、国内世論を2分しながらTHARRD(サード)なる最新式ミサイル迎撃システムを設置し始めた。

 THAADミサイルは、主として大気圏外での迎撃を想定して開発されており、KEIやSM-3、GBIと同様に、赤外線で目標を追尾し、ロケット・スラスターで微調整しつつ、直撃による運動エネルギーで目標を撃破する運動エネルギー投射体を使用しており、THAADではKKV (Kinetic Kill Vehicle: 運動エネルギー迎撃体)と呼称されている。 

 しかし、どう考えてもトンチンカンだろう。相手は高価なミサイルなんか使わないよ、ソウルを破壊するのは・・・
 
 カール・ビンソンが日本海に入った事と米韓合同訓練に対する挑発のように、北朝鮮は海岸線に何百門と並べた自走砲の一斉射撃訓練の映像を配信したが、日本の軍事専門家と評する方々の中には、「迫撃砲の発射の際に、迫撃砲の周囲に兵隊がウロウロしているのは考えられない。CG映像かもしれない。自衛隊の安全基準では有り得ない。陸上自衛隊の演習でも戦車の周りに隊員などいない」と言っていた人達がいるが、平和ボケした自衛隊経験者らならそう思って当然だろうが、コリア・レポート編集長の辺 真一氏は「これが普通。戦争となれば歩兵は戦車の裏に隠れて戦車と共に戦う」と、専門家の解説を一蹴していたが、“おっちゃん”も同感だ。
 
 戦争では、迫撃砲を一発発射するたびに安全基準を厳守していたら、戦にならないだろう。 
 
 皆さんのおっしゃる事を聞いていると、20万の在韓米国人の避難が終了し、カール・ビンソンから戦闘機や攻撃機が発進して戦争が始まるような話で、カール・ビンソンの艦載機の凄さや、日本海に入ったという原潜の巡航ミサイルの数などを、得々と解説しているが、それじゃぁ、北朝鮮のソウル殲滅砲撃は避けられないだろう。日本各地へのミサイル発射も可能となってしまうだろう。
 
 在韓米国人の避難が始まった事も、カール・ビンソンの艦載機が発進しだした事も、北朝鮮には筒抜けになるだろうし、その状態で北朝鮮が黙って様子を見ている事は有り得ないからだ
 
 そもそも、航空母艦から戦闘機、攻撃機が発艦し次々と敵地攻撃に向かって飛んでいく訳ではない。先に発艦した機は低速で、後発の機は全速で先発機に追いついて安全な空域で編隊を組んでから、目標に向かって飛んでいくのだから、敵の領空までにはそれなりの時間が要るのだ。

 攻撃機発艦を察知した北朝鮮から発射された中距離ミサイルは8分で日本に到達する。日本国内のミサイル攻撃警戒速報(J-アラート)は、市民に届くまで最短でも5分かかるそうだ。普段から、3分以内に絶対安全な場所に隠れる訓練をしておいた方が良い。
 
 偵察衛星も含めこれだけ情報化された社会では、日米韓も北朝鮮もお互いの動きはかなり正確に事前把握可能だろうから、お互いに相手に全く知られず先制攻撃をかますというのは、常識的には至難の業に近い。
 
 北朝鮮がいくら地下要塞にミサイルや戦車、戦闘機を隠していようと、それを使うときは地上に出さねばならないし、ソウルに向けて一斉射撃するには、休戦ラインぎりぎりにカノン砲、ロケット砲を(例の、挑発動画のように)並べて、周辺に無数の兵士がウロウロしだすはずで、これも日米韓には事前察知される事請け合い
 
 結局双方とも、先制攻撃などできないまま時間が経過して、北朝鮮は黙々と核開発に勤しむという構図になるのだろうか?
 
 しかしアメリカは、北朝鮮がワシントンを直撃できる核弾頭ICBMを実戦配備するような事は、絶対に容認はしないだろう。また北朝鮮は金一族独裁国家を維持するために、決して核弾頭ICBMの実戦配備の目標を放棄しないだろう。(アメリカが現体制の北朝鮮を容認し、平和条約を締結し経済制裁を解除し、外交・貿易を可能にでもしない限り・・・)
 
 アメリカが北朝鮮に核・ICBMの開発を断念させる為には、その手段を物理的に破壊するしかないだろう。

 しかもそれを、ソウルを火の海にする事無く(と、いう事は在韓外国人も含めて、事前の緊急国外退去をせずに)、韓国、日本、グアムへのミサイル攻撃もさせずに全ての軍事施設を破壊しない限り途轍もない被害を日米韓にもたらす

 従って専門家は、現実的には不可能という。(過去の朝鮮戦争でもアメリカ軍は戦死者3万3686人、戦闘以外での死者は2380人、戦闘中行方不明は8176人、約24万5000にのぼる韓国側一般市民の犠牲が明らかにされ、戦争中の市民の犠牲は150万から300万とされている)
 
 同じ朝鮮民族同士、とことん殺し合う事など無いだろう等という解説も、希望的妄想に近い。
 
 日本でも、戦国時代から明治の西南戦争まで日本人同士が平気で殺し合ったし朝鮮戦争では朝鮮人同士が血で血を洗う戦いを3年間も続け、休戦後も60年以上互いを貶し合っている。
 
 朝鮮戦争から60年以上経って、北朝鮮の軍事力は核ミサイル実戦配備の秒読みに入り程進化しているという点も、専門家は強調している。
 
 アメリカもその間、進化し続けている
 
 トランプ米政権は4月13日、アフガニスタンで、核兵器を除くと最大級の破壊力を持つとされる大規模爆風爆弾「モアブ」を使用したと発表した。実戦で使用されたのは初めてで、過激派組織「イスラム国」(IS)の地下施設を破壊する目的と発表されたが、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を牽制する「政治的メッセージ」との見方がもっぱらだ。

 モアブ(MOAB、Massive Ordnance Air Blast)は米空軍が2003年に開発、配備した。「Mother Of All Bombs(全爆弾の母)」の異名を持ち、火薬量約8・5トン、総重量約10トンで、非核兵器としては史上最大級の破壊力を持つとされているが、北朝鮮の地下軍事施設への破壊能力を確認しておく目的としか考えられない。ちなみに、一発3億円だそうな。

 “おっちゃん”のつたない軍事知識から予測するアメリカの軍事シナリオはこうだ。

 先ず、アメリカは北朝鮮との間に軍事衝突が有る場合は、事前に日韓両国と相談すると表明しているが、アメリカが北朝鮮に対して先制攻撃をすると決めたら、日韓に相談する気は更々無く、多分攻撃の30分か15分前に「通告」があるだけだろう。事前に「通告」する事で相談をした事になるだろう。

 先制攻撃の是非について、日韓に相談してもアメリカにとって「屁の突っ張り」にもならないし、事前に相談などしようものなら、何らかのチャンエルで北朝鮮に筒抜けになる同盟国」である事は百も承知で、日韓はアメリカにとって、イギリスのように信頼に足る同盟国でなないのだ、そもそも。

 軍事専門家と称される方々は、カール・ビンソンだのイージス艦、原子力潜水艦の戦力紹介に熱心だが、トランプ政権が決定しているレッドラインを北朝鮮が越えた瞬間に米軍が先ず取る行動は、韓国国内特にソウルに照準を合わせて配置される(又は、配置される)火砲の一斉殲滅と空軍基地の破壊だろう。

 これには、先ずステルス爆撃機B-1, B-2による火砲陣地への徹底的爆撃で、韓国国内に向かって配備された火器砲台地域の壊滅を行うだろう。

 ステルス爆撃機、戦闘機に関しては、その機密性からも性能の詳細は公表されていないので、ほとんどの軍事専門家も言及していないが、アメリカは既に各国の領空内を密かに飛行させて(かつてのU-2 高高度偵察機のように)、各国のレーダー性能に対する機体のステルス性などに関するあらゆるデーターを収集済みで、もしかすると日韓合同訓練中にもB-1, B-2、F-22, F-35(ステルス戦闘機)を平壌上空に飛ばしていたかもしれない
 
 アメリカは所有するB-1, B-2併せて100機以上を総動員して、火器砲台を一瞬にして絨毯爆撃で抹殺すると共に、空軍基地を破壊(特に滑走路の破壊。戦闘機が離陸できなくなる)し、北朝鮮の制空権を奪い、その後のB-52を総動員しての、あらゆる軍事施設への絨毯爆撃を可能にする事を最優先するだろう。

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宣戦布告なしに、B-1, B-2に先制攻撃されたら、ほとんど応戦のチャンスはないだろうソウルに向けて砲撃する時間も与えられないだろう

 B-52による空爆には、有りったけの「モアブ」が使用され、地下施設の破壊が行われるだろう。幾ら頑丈な地下陣地でも、戦うためには地上に出てこなければならず、地上への出入り口を破壊されると生き埋めになってしまう

 この作戦と並行して、原爆実験場や核開発施設への巡航ミサイル・トマホークによる攻撃が加えられるだろう。原爆実験場や核開発施設は米軍を攻撃する機能がないので、破壊は免れないだろう

 この作戦に要する時間は1〜2日(それ以上要するようなら、北朝鮮の反撃を覚悟せねばならない)、で、この間に在韓米人、邦人の脱出が日米共同で始まる。

 先制攻撃後も、B-52の大編隊による繰り返しの絨毯爆撃が軍施設、山岳地帯、森林地帯を問わず行われるだろう。

 韓国、日本、在日米軍基地への被害を最小にして、北朝鮮の野望を破棄させる作戦は、これ以外は有り得ないだろう

 この戦略で、朝鮮半島から核の脅威が取り去れれば、「アメリカが北朝鮮に勝った」という事で終わるかといえば、中国とロシアに対する圧倒的なアメリカの軍事力を見せつけたという副産物を齎すだろう。

 ここまで書くと、“おっちゃん”が如何にも「戦争で決着を」と主張しているように聞こえるかもしれないが、“おっちゃん”の言い分は、実はこれからだ

 北朝鮮を巡る緊張の払拭は、アメリカと北朝鮮の間でトランプの言う様な「良好な環境」での外交交渉で、北朝鮮が、核実験とICBM開発を断念するのが一番で、“おっちゃん”の予想するアメリカの手段は最悪の解決方法(それでも、北朝鮮が今の路線を進めるならば、止むを得ないと思うが)で、北朝鮮が軍事的に屈伏しても、朝鮮半島も、極東も相当な経済的、政治的、人的混乱が続くだろう。

 そこで、北朝鮮とアメリカがお互いの利益を優先させた合意点を見出して、戦争の危機が回避されたとしよう

 その結果、アメリカ合衆国に直接核爆弾がミサイルで撃ち込まれる可能性はゼロになったとしよう。

 しかしアメリカは、北朝鮮が核実験とICBM開発を断念するのなら、その他の事では相当譲歩するはずで、恐らく中距離ミサイルの保有も、韓国に向けた砲列も認めるだろう。そんなものでアメリカ本土は聊かも脅かされないからだ

 この記事を書いている日に、ノルウエー・オスロで米朝が民間レベルでの非公式接触を行っているとの報道が奔ったが、アメリカは、アメリカの安全のために北朝鮮と接触しているのであって、日本の為でも韓国の為でもない

 在日米軍やグアムが射程圏内にあっても、アメリカにとっては核弾頭ICBMを放棄した北朝鮮が日本やグアムを攻撃をしてくるなど北朝鮮の自殺行為としかみないだろう。

 そのような状況になっても常に乱暴者の凶器を前にして、国民の生命、財産を脅かされ続ける未来永劫が続くのが日本と韓国だ。

 北朝鮮の核が全てアメリカによって廃棄されたとしても、実戦配備している中距離ミサイルに、生物・化学兵器を搭載して大都会に、又は通常爆弾搭載ミサイルを原発に向けて発射される可能性におびえ続ける国になってします。

 日米安保条約によって、日本が攻撃されればアメリカが同盟国として北朝鮮を殲滅するかもしれないが、それは日本が甚大な被害を蒙ってからの話だ。

 現に、先月日本が日本人拉致問題を取り上げた途端、北朝鮮は「もう、誰も関心を持っていない」とコメントした。

 今後、拉致問題の解決を約束した日朝二国間協議の履行を厳しく迫る日本に、「いつまでも、拉致問題をガタガタ言うのなら、中距離ミサイルで東京を火の海にするぞ」と恫喝して来たら、アメリカは日本海にカール・ビンソンを派遣すると思いますか? No!.です。

 きっと、「外交による平和的解決の努力を支援する」という、大統領補佐官のコメントで終わるだろう。

 先月の国会で、「日本に先制攻撃をしようとする国があった場合、その国のミサイル発射基地などを自衛隊が先制攻撃すること事は憲法違反にならないか?」という質問に、稲田防衛大臣は「その場合の、相手国基地への攻撃は可能であり、憲法違反ではない」と答弁していた。

 この答弁に、「そうか。事前に来襲が分かったら、自衛隊がミサイル基地への先制攻撃で防げるんだ」と安心した人もいると思うが、これは全くのである。

 自衛隊には、F-15J/JDという通常型戦闘機としては今もトップクラスの軍用機を200機ほど保有はしているが、敵地を爆撃する能力は基本的には有しない。というよりその機能を外してた仕様で生産されたと言うべきか

 防衛庁による昭和53年3月4日付け「F-15の対地攻撃機能と空中給油装置について」では、「ある程度の対地攻撃機能を付随的に併有しているが、空対地誘導弾や核爆撃のための装置あるいは地形の変化に対応しつつ低空から目標地点に侵入するための装置を搭載しておらず、この機能は、主として目視による目標識別及び照準をおこなうことができる状況下において、通常爆弾による支援戦闘を行うための限定されたものである。なお、F-15は、対地攻撃専用の計算装置などを有しておらず、対地攻撃の機能に必要な情報処理などは、要撃戦闘に用いられる計算装置を使用してなされるものである」としている。

 原型機が元々制空戦闘に主眼を置いて設計されていることや、航空自衛隊ではより対地攻撃能力の高いF-2やF-4EJ改を装備している事になっているが、機体そのものが1世代前になりかけている

 今どき、いきなり爆撃機や戦闘機で攻めてくる国なんてないって。まずミサイルを飛ばしてくる。

 つまり、日本の空軍力は日本領空内に侵攻してきた敵機を空対空ミサイルや搭載機銃で排除する訓練はしているが、敵国の領空内に侵入し軍事施設などを空爆する訓練も、装備も形だけのものだという事実を、あまり国民は知らない。

 爆撃装置や爆弾を一杯準備しようにも、防衛予算の詳細説明で「憲法9条に違反する、過剰な兵器ではないか」という世論が起きる事必須で、装備しようがないのが実情だ。

 そんな訳だから、適当な山腹に繰り返し爆撃訓練をする事も無く、爆弾も“いざ鎌倉”という時に充分な量を保有する事も叶わず、防衛大臣だけが「相手国基地への攻撃は可能であります」と胸を張っている。

 “おっちゃん”の軍用機経験で、米海軍第七艦隊の艦載機整備期間中に、整備手順のミスで"ホークアイ" 早期警戒機E-2C(130億円)を1機丸々炎上させてしまったり、P-3C(99億5千万)の主翼桁を変形させて主翼交換を余儀なくさせたり、その他長年の間には様々な作業者のミス等で、高価な機体に大きなダメッジを与えてしまった事案を体験、目撃してきた。

 事故後の原因究明、再発防止対策には相当厳しい追及があっても、機体の損害賠償という話は聞いたことがなかった
 
 何故なら、米軍における兵器は全て消耗品、兵士でさえGovernment Issu(官給品)であり(だから略称がG.I)であって、E-2Cと云えども経理上は消耗品なのだろう。

 一方、日本の自衛隊の兵器は、弾丸一発まで財務省の財産(要するに、国民の財産)なので、紛失、破損等が起これば、まさに不祥事として膨大な報告書や始末書、関係者の責任を最小にすべく隠蔽、改ざんに苦心して、何とか事を穏便に済ませる事ばかりに腐心して、原因究明の真実など隅の方に追いやられるのが日本式兵器管理だ。

 農耕民族の日本人と狩猟民族アメリカ人では、根本的に「戦う」という意味合いからして異なるのは止むを得ないが、自由や人権に対する確固たる信念まで大差があってはならないのでは

 第二次世界大戦も、ドイツ・ヒットラーの野望を苦々しく思いながら、イギリス以外の欧州各国は「戦争は駄目。平和解決を外交努力で・・・」と繰り返している内に、次々と侵略されるや忽ち無条件降伏して、あわや世界が悪魔に手に落ちる寸前までいって、人類史上最大の戦争になった事を思うと、平和、平和のお題目を繰り返せば、平和が来るとは限らない事を歴史から学んで、そろそろ腹を括っておかないと・・・

 米朝、朝韓間が円満になっても、最も危険な状態に取り残されるのは、日本なのだから。


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【おっちゃんの言い分】 2017年/5月編 BIG-HUG/BIGLOBEウェブリブログ
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