「太平洋戦争日本勝利せば」

 「太平洋戦争日本勝利せば」

1.シミユレーションの目的:

 日本国内には、太平洋戦争は日本が止むに止まれず不本意ながら行って戦争であり、韓国、中国への進出も一概に侵略とはいえないという意見が現存する。

 日本の進出はアジア各国の独立をもたらした結果となり、敗戦による「極東裁判」も戦勝国の一方的論理による不当な判決であり、A,B,C級戦犯の「靖国合祀」も当然であり、首相の「靖国参拝」もまた今後共行われるべきであり、周辺諸国の批判に応える事は、内政干渉に屈服する事であるという意見も少なくない。

 また上記意見に反対の意見もまた少なくない。この問題を考えるには、日本が太平洋戦争に勝っていた場合をシミユレーションする事で検証する事は、一つの判断の材料となるのではないだろうか。

2.シミユレーションの前提:

 日本が勝利したという仮定のシミュレーションの前提として以下の条件と前提を設定した。
 勿論その前提が現実的でなく不可能であろうという根拠も併記する。
  
1)このシミュレーションで用いられる、当時の戦争経験者(軍隊での戦争経験者及び一般民間人)の発言は、実際の聞き取り等による証言に基づいている

2)日本は、米国に勝利すると共に中国、朝鮮(現在の韓国・北朝鮮)内の抗日運動武装勢力をも完全鎮圧し、東南アジア諸国における利権も確保したと仮定する。

3)日本軍にも相当の損害があったが、サイパン、硫黄島、沖縄における被害はなく、本土空襲も受けず従って広島・長崎の悲劇もなかった。

上記前提は、以下の理由で非現実的で不可能であると思える。

①日本は戦勝国として、上記各国を占領統治せねばならない。説明を容易にするため、占領統治国を、アメリカ合衆国、中国、朝鮮の3カ国として、他のアジア周辺国は、各国に傀儡政権を樹立して間接統治すると仮定した場合、以下の問題に直面する。

②日本の勝利で終戦となった場合の日本軍の兵力を、当時の人口から割り出して300万人(Max)と仮定して、アメリカ本土、中国、朝鮮に200万人の軍隊を4.5:4.5:1の比率で占領軍として派兵したと仮定すると

アメリカ: 90万人:アメリカ本土40州に均等に兵力を配置したとして、22,500人/1州の兵力となる。 アメリカの人口を2億人と仮定し反日のゲリラ活動をしたとすると、222人/1兵士となる。

中  国: 90万人:中国本土を10県に分け均等に兵力を配置したとして、90,000人/1県の兵力となる。中国の人口を10億人と仮定し反日のゲリラ活動をしたとすると、1,111人/1兵士となる。

朝  鮮: 10万人:朝鮮半島を10分割に分け均等に兵力を配置したとして、10,000人/1区の兵力となる。朝鮮の人口を4千万人と仮定し反日のゲリラ活動をしたとすると、400人/1兵士となる。

日本国内: 国内に確保する兵力は100万人であり、現在の42都道府県に換算すると、23,000人/1県となり、1県当たり200の市町村と仮定すると、115人/1市町村という、極めて脆弱な国防となる。

③上記の数字からも、到底円滑な占領統治は不可能であり、最終的に占領地における全滅もあり得るが、ここではその点は不問として当時の軍部指導者が敗戦までに実行してきた他国への対応を前提に、勝利した場合のシミレーションをしてみる。

3.日本が勝利した後の世界
     
1)敗戦を見越し、事前に内閣総理大臣を辞職した東条英機はじめ、開戦時の戦争指導者達は復権し、国家の指導者として君臨

2)被占領国(米・中・韓)の国民には、日本名への改名を命じ、反抗者は収容所送りとし、労働等を科す。

3)日本語教育を進め、天皇は現人神として崇拝、軍人への服従も徹底させる。

4)被占領国の国民は、人種差別政策により第二,第三国民として扱う

5)被占領国の男子は労務を、婦女子には必要に応じて軍隊への慰安婦役務を科す

6)国内、国外を問わず戦争反対者、体制批判者は厳しく罰する

7)国民皆兵、徴兵制度は維持、持続される。

8)報道、教育、芸術その他国民の目に触れる事案は全て軍部の検閲対象とする

9)被占領国民による自由な選挙、労働組合運動はこれを禁止

10) 占領国の独立は認めない。統治の為に現地政府が必要な場合は日本国の擁立する傀儡政府を置き、その首長は日本政府が任命する。

11) 傀儡政府の首長は、現地占領軍最高司令官の命令の従う

12)生物・細菌兵器の実験等に生体が必要な場合、被占領国国民で重罪と認められる者を供する。

13) 米国で研究中であった「原爆」の製造を、あらゆる手段を用いて実現させ、これをもって軍事外交上の切り札とする。

14) 国家間の紛争解決には「原爆」の使用を躊躇しない

15) 上記国家方針に異議を唱える者は「非国民」と見做し、被占領国国民と同様の扱いとする。

 以上の大部分は、日本が敗戦までに朝鮮半島、中国等で実践していた事であり、その実行にはそれほどの困難はない。

 尚、このシミユレーションでは、日本が米国に勝利する事が要因となりヒットラー率いるナチスドイツ及びムッソリーニ率いるイタリアが欧州において勝利し、日・独・伊三国による世界占領までは含んでいないが、三国が共に勝利した場合想像される「戦後の世界図」は、読者の想像力にお任せする。

 現実は、昭和20年8月敗戦と同時に連合軍(主にアメリカ)の占領国となり、サンフランシスコ講和条約によっての独立となった。

 その後60年間の日本の軌跡と日本国勝利のシミュレーションを比較した場合、戦争は起こした理由だけでなく、終わった後のあり方まで含めて正しい戦争、誤まった戦争と判断するとすれば、旧日本軍の始めた戦争は正しい戦争と云える戦争で終われたのであろうか
 
 あの戦争に正当性があるならば、日本が勝っていたほうが、世界は今より良くなっているはずである

                                                   


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